★ 1-on-1 Online Japanese Lesson ★

#12 一か八か

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This is a Japanese podcast for intermediate and above learners.

こんにちは、みなさん。さとみんちポッドキャストへようこそ
今日は第12回目だいじゅうにかいめ放送ほうそうです。はじまるよっ。

あらためまして、こんにちは。さとみです。
みなさん、お元気ですか。私はまあまあです、はい~

今日は「日本の博打ばくち賭博とばく歴史れきし」についてお話ししようと思います。まず「博打ばくち賭博とばく」という言葉ことばを知っていますか。「博打ばくち賭博とばく」は英語で”gamble”ですね。カタカナで「ギャンブル」も同じ意味としてよく使われます。「博打ばくち」と「賭博とばく」はじつ厳密げんみつちがう意味らしいですが、今日はちょっとそれはおいといて。

みなさんの国では、ギャンブルは合法ごうほうですか。違法いほうですか。もちろん、種類しゅるいによってめられているところもあるかと思いますが、日本でもちょっといろいろと複雑ふくざつでね。

まず、日本では689年には賭博とばく禁止きんしする法令ほうれい出されていたので、その前からおこなわれていたということになります。ただその時代じだいには、今のようにお金をけるのではなく、うしとかうまといった家畜かちくかけられていたそうです。で、その時代じだいサイコロを使ったゲームが主流しゅりゅうだったそうです。

そのあと戦国時代せんごくじだい(1460年代後半から1600年頃)にも博打ばくちつづいてポルトガルからカルタというカードゲームが来て、戦国せんごく武将ぶしょうたちはこれで博打ばくちをしていたそうです。

江戸えど時代じだい(1600年代から1860年頃)には、このカルタも禁止きんしされたため、なんとかしてカルタをするために、色んなタイプのカルタが出回でまわっていたそうです。日本のカルタで有名ゆうめいな「花札はなふだ」もこのころに作られました結局けっきょくこの時代じだいには花札はなふだ違法いほうでしたけどね。

今度こんど明治めいじ時代じだい(1860年代から1910年頃)になると、欧米おうべいからトランプが来ますよね。トランプは一般的いっぱんてきカードゲームのことです。ハートとかスペードとかダイヤモンドとか、ありますよね。で、そのトランプは普通ふつうのカードだからこれをみとめるために他のカードである花札はなふだみとめないといけないようになり、結局けっきょく花札はなふだもOKになりました。じつはね、あの有名な「任天堂ニンテンドー」も、この時代じだい花札はなふだとかトランプを販売はんばいして大きくなった会社かいしゃです。すごいですね。

そして今度こんど大正たいしょう時代じだい(1910年から1920年頃)には麻雀マージャンも日本に来ましたね。そして1930年代には世界的せかいてきカジノが作られるようになって、日本でも一部いちぶのギャンブルがみとめられるようになったんです。

現在げんざい日本で主流しゅりゅうなギャンブルといえば有名ゆうめいなパチンコ。競輪けいりん競馬けいば競艇きょうていオートレースたからくじもありますね。そして2016年にはカジノを合法ごうほうしようという法案ほうあんとおったので、日本でもカジノを見る日は近いかもしれませんね。

さて「博打ばくち賭博とばく」について話してきましたが、最後さいごにギャンブルにちなんだ表現ひょうげん紹介しょうかいしようと思います。今日の表現ひょうげんは「一かばちか」です。数字すうじの1と8なんですけども、この表現ひょうげんはギャンブルから作られましたじつは日本語の表現ひょうげんの中にはギャンブルから作られた表現ひょうげんがたくさんあって、第三回目だいさんかいめ放送ほうそう紹介しょうかいした「ピンからキリまで」もじつはギャンブルからできた表現ひょうげんです。

「一か八か」も「ピンからキリまで」と同じで、由来ゆらいについては諸説しょせつあるので全部ぜんぶ紹介しょうかいしませんが、一つのせつ紹介しょうかいすると、あるサイコロのゲームがあってね。ちょう(一丁目二丁目とかの漢字ね)それが偶数ぐうすうeven number。そしてはん(半分の半の漢字)それが奇数きすうodd number。この「丁」「半」、それで勝負しょうぶする丁半ちょうはん」というゲームがあるんだけど、この漢字を見ると「丁」の上に漢字の「一」があってそして「半」上にさかさまになった「八」がありますよね。むかしは本当に「八」って書いてある「ハン」の漢字が使われていたんです。なので、「偶数ぐうすう奇数きすうか」「ちょうはんか」それで「一かばちか」になったそうです。

で、意味は想像そうぞうできるとおり”Take a chance”とか”Give it a shot”です。なので、「うまくいくかどうかわからないけどうんまかせてやってみよう!」という時に使います。例えば、「られちゃうかもしれないけど、一か八か告白こくはくしてみよう!」「JLPTのN2はむずかしいかもしれないけど、一か八かみよう!」とか。この表現ひょうげんは使いやすいと思いますので、「うんまかせてやってみよう!」という時は、ぜひ「一か八か」を使ってみてください。

ということで、今日は「一かばちか!日本のギャンブルの歴史れきし」のおはなしでした。わからないところがあったら、ウェブサイトのtranscriptionを見てみてください。みなさんはちゃんと勉強してから、うんまかせないでJLPTけてくださいね!
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
またね、ばいばい!

文法チェック

N3【Nといった…】=It’s used for examples.
 例:競輪、競馬、競艇といったギャンブルは、日本で今でも行われている。
N3【Nといえば】=”When it comes with N, …”
 例:学校での告白といえば、放課後に体育館裏に呼び出しての告白だ。
-【Nにちなんで/Nにちなんだ】=”(It was decided) after N.”
 例:任天堂はマリオ・セガールさんが所有するビジネスパークに事務所を構えた際に、彼にちなんでマリオの名前をつけた。
N4【Vちゃう/じゃう(カジュアル)】=Vてしまう
 例:夜遅くに帰ったら、母に外出禁止にされちゃった。