#69 いい迷惑

こんにちは、みなさん。さとみんちポッドキャストへようこそ。
今日は第だい69回目かいめの放送ほうそうです。始はじまるよっ。

改あらためまして、こんにちは。さとみです。
みなさん、お元気ですか。私は今日も元気です。

国や地域ちいきによっては終おわってしまったところもあると思いますが、桜さくらが咲さいていますよね。みなさんが住んでいるところはどうですか。私が住んでいるノースカロライナでは満開まんかいの時期じきは過すぎて、散ちりかけていたり、もう葉桜はざくらになっていたりしますが、まだ見る度たびに、「ああ、きれいだなぁ」って思います。

日本ではちょっと遅おそいですが、花見はなみもしますよね。花見は、桜の木の下で、友達や家族かぞくや同僚どうりょうと一緒に、話したり、お酒さけを飲んだりして楽しい時を過すごすことですが、「花より団子だんご」なんて言葉ことばを聞いたことがある人もいるんじゃないでしょうか。
「花」が表あらわしているものは、風流ふうりゅうさや外見がいけん。「団子だんご」が表あらわしているものは、実際じっさいの利益りえき。使い方によっては色々な解釈かいしゃくの仕方しかたがありますが、「団子で満足まんぞくして、花というきれいなものが理解りかいできない」とか、「花というきれいなものより、現実的げんじつてきな団子だんごをとる」とかね。

とにかく。花見では食べたり飲んだりして、最近では「花見はなみ宴会えんかい」とかいう言葉ことばもよく聞くんですが、それに伴ともなって、ごみが多いとか、騒音そうおんが酷ひどいというニュースも毎年見るし、近所きんじょの人にとってはいい迷惑めいわくですよね。

ごみを持ち帰らないなんて人はもちろん、トイレがない公園や少ない公園では外で用ようを足たす人もいるし、中には、桜の枝えだを折おったり花を摘つんだりする人までいるらしいですからね。何のために花見をしているんだって感じですよね。桜が好きな一人の日本人として、悲かなしいというか恥はずずかしいというか、複雑ふくざつな気持きもちですね。はい。

さて、今日の表現ひょうげんをしましょうかね。今日の表現ひょうげんは、「いい迷惑めいわく」です。さっき「近所きんじょの人にとってはいい迷惑だ」と言いましたが、わかりましたか。決けして「悪わるくない迷惑」という意味ではありませんからね。「いい迷惑」というのは、直接ちょくせつ自分に関係かんけいがないことで、迷惑やとばっちりを受うけることです。「え？「とばっちり」って何？」って？「とばっちり」は、「飛とび散ちる」からきている表現で、近くにいたせいで悪いことに巻まき込こまれることです。例えば、友達Ａ君とＢ君が喧嘩けんかをしていたから、「もうやめなよ」って止とめようとしたら私が殴なぐられた、とかね。（笑）

そして「いい迷惑」というのは、例えば「短気たんきな彼と同じサッカーチームだったから、私まで短気たんきだと思われている」とか、「市民しみんは隣町となりまちと統合とうごうすることに反対はんたいしていないけど、市長しちょうが反対はんたいしているから、隣町となりまちと仲なかが悪わるくなってしまった」とかね。

普通ふつうの迷惑も嫌いやですが、いい迷惑も嫌いやですよね。みなさんもね、日本で花見をする際さいには、あの外国人向むけに外国語でマナーが書いてある看板かんばんも増ふえていますからね。ちゃんとマナーを守まもって、楽しんでくださいね。

ということで、今日は「いい迷惑めいわくにならないように花見はなみをしよう！」のおはなしでした。わからないところがあったら、ウェブサイトのtranscriptionをチェックしてみてください。
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
またね。ばいばい！