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This is a Japanese podcast for intermediate and above learners.
こんにちは、みなさん。さとみんちポッドキャストへようこそ。
今日は第39回目の放送です。始まるよっ。
改めまして、こんにちは。さとみです。
みなさん、お元気ですか。私は今日も元気です!
今日はね、英語にはない面白い表現をご紹介しようと思います。それは「一歩譲る」です。「一歩」の「歩」は「一歩」「二歩」「三歩」とかの歩く時に使われる助数詞で、英語では“step”という意味があって、「譲る」は“to give up”とか“to compromise”という意味があります。give upとかcompromiseとは言いましたが、実際悪い意味だけではなくて、例えば「電車の中では高齢者や体が不自由な人、そして妊婦さんには席を譲りましょう。」という感じで、いい意味でも使われています。
それで、「一歩譲る」というのは、ようは「一歩」1 stepを譲りますから、「自分の意見を抑えて、相手、もしくは相手の意見を受け入れる」ことです。イメージはありますよね。自分の意見を抑えるので、一歩下がる、一歩譲るということです。
例えば。チョコレートが食べたくて買いに行ったよしこちゃん15歳。お店に着くとチョコレートはあと一つで売り切れでした。チョコレートを手に取って早速レジに向かおうとしたら、目の前にチョコレートが欲しそうな目をした5歳くらいの女の子が。よしこちゃんは一歩譲ってその子にチョコレートをあげました。…
ということです。(笑)わかりましたか。他にも例えば「一歩譲ることで解決できることはたくさんある。」とか、「これは正直無理だと思うけど、一歩譲って、やってみてもいい。」とか一歩引く時に使うことができます。
で実はね。最近は「百歩譲る」という言葉が派生して使われるようになって、「百歩」100 stepsですから、一歩とは少し意味が違って、「自分の意見を抑えて、相手、もしくは相手の意見を受け入れる」のは同じですが、それに加えて「嫌々受け入れる」という意味があります。
例えば。友達と遊ぶ約束をしていたよしこちゃん15歳。待ち合わせ場所に着くと、友達はまだいません。約束の時間まであと5分。そこで友達からこんなメッセージが。「ごめん。今日ピアノのレッスンがあって行けなくなった!また今度ね」。よしこちゃんは思います。「百歩譲ってピアノのレッスンがあるのは仕方がないけど、なんでもっと早く言ってくれなかったの。」…
と、まあこんな感じです。わかりましたか。(笑)「百歩譲ってピアノのレッスンがあるのは仕方がないけど」ということは、レッスンがあるからという理由も本当は受け入れられないということです。他にも例えば「百歩譲って謝罪は受け入れるけど、たぶんもう二度と信じられないと思う。」とか、「百歩譲っても、彼女の行動は理解できない。」とか。
「一歩譲る」は、優しさあって後ろに下がることで、「百歩譲って」は、受け入れられないけど下がることです。是非覚えて、よしこちゃんみたいに使ってみてください。
ということで、今日は「一歩譲る?百歩譲る?」のおはなしでした。わからないところがあったら、ウェブサイトのtranscriptionをチェックしてみてください。
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
またね。ばいばい!
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