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This is a Japanese podcast for intermediate and above learners.
こんにちは、みなさん。さとみんちポッドキャストへようこそ。
今日は第27回目の放送です。始まるよっ。
改めまして、こんにちは。さとみです。
みなさん、お元気ですか。私は元気です!
今日は、「その手は食わない」について話そうと思います。「その手は食わない」って面白い表現でしょう?もちろん「手を食べない」って言っているわけではありませんよ。
2回目のエピソード「あの手この手」でお話ししましたが、「手」には方法とか手段という意味があって、「食べる」には「好ましくない、よくないことを受け入れる」という意味があります。なので、「その手は食わない」は、その方法とか手段を受け入れない、つまり相手の思い通りには動かないという意味です。英語で”I’m not going to fall for it.”ですね。
肯定形で使うこともできますが、意味が意味なので否定形で使うことのほうが多くて、例えば、「前に一度同じ状況で騙されたことがあるから、もう同じ手は食わないよ。」とか「彼女は僕にごめんと言わせたがってるけど、その手は食わない。」とかね。
2つ前のエピソードでお話しした「ごまをする」っていう表現がありましたが、ちょうどいい文ができますね。「いくらごまをすっても、その手は食わないよ。」ってね。覚えてるかな?「ごまをする」は”to butter someone up”ですね。
そして、同じ意味でもう一つ表現があって、「手に乗る」と言いますが、「手に乗らない」は、「その手は食わない」と同じで、騙されないという意味があります。そして「その手は食わない」を「その手に乗らない」に変えることができます。
過去に起こったことだったら、「手に乗る」を使うことのほうが多くて、例えば、「うっかり相手の手に乗って、負けてしまった。」とか「また相手の手に乗っちゃった~!」とかね。たぶん、「乗る」だと、一回ね。車や電車に乗ったら終わりですよね。間違えた!と思っても、すぐに降りることはできないですからね。でも「食べる」は、食べていて「ん?おかしい」と思ったら、止めることができますよね。だから、あまり終わったことには使われないんだと思います。ま、どっちにしても「食わない」「乗らない」で使われることが多いので、それだけ覚えておくといいかと思います。はい。
ということで、今日は「その手は食わない」のおはなしでした。わからないところがあったら、ウェブサイトのtranscriptionをチェックしてみてください。
では、また次のエピソードでお会いしましょう。
またね。ばいばい!
N3【~わけではない】=”It doesn’t mean ~.”
例:相手の手に乗ったから、負けてしまったわけではない。自分の責任だ。
N4【~がる】=It’s used for someone’s emotion is revealed. ×speaker self
例:娘はまだ5歳なのに、ジェットコースターに乗りたがっている。
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